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一言に犬が噛むor咬むと言っても、それにはいろんな意味があることを理解されていない飼い主さんが多いようです。よくある相談で飼い主が誤解されている犬の噛む行為が「咬む」の咬傷事故のような怖い咬みつきを連想されているようです。「噛む」と「咬む」の意味、どちらでも同じような場合もあるようですが犬のしつけにおいて「噛む」は歯を当てるレベル、「咬む」は牙を立てて血が出るほど攻撃するレベルと判断して僕は使い分けていますのでご理解ください。
そもそも犬が口で表現する行為には人が手で行う行為も含まれているのです。例えば「ねぇねぇ遊ぼうよ~」と子供なら手でちょんちょんとするしぐさを、犬はチョイ噛みしたり服や手、髪の毛を引っ張ってみたりします。また「ママ大好き~」という愛情表現が子供なら抱き着いたりモミモミしたりすることを、犬はぺろぺろはみはみと軽く噛んだりします。このような可愛い子犬の噛むを血の出るような咬む行為と誤解し間違えたしつけをされる飼い主がもっとひどく咬まれるようになっていきます。この「間違えやすい甘噛みの接し方」について以前別のブログでもお伝えしているので下記をご覧ください。
今回お伝えする噛まれるor咬まれる飼い主のやっている特徴はこんなことです。
▪遊びたい盛りの子犬を十分に遊ばせていない飼い主 →発散不足
▪部屋で犬をフリーにしながらスマホいじって知らんぷりの飼い主 →要求
▪内弁慶で飼い主としか遊べない育て方をした飼い主 →社会性不足
▪「キャー」「いたたたた~」などやたら高い声を出す飼い主 →興奮
▪痛くて怖くなって逃げまくる飼い主 →獲物化
▪やたらしつこく触りまくる飼い主 →拒否
▪給仕量が少ないのに与える前に「マテ」「おすわり」などでじらし過ぎる飼い主 →飢餓状態
▪急に動き出すせわしない落ち着きない飼い主 →反射
▪強く叱る(どちらかといえば感情的に怒っている感じ)飼い主 →恐怖
ご覧になられていかがでしょうか?まれに先天的な攻撃性のある犬もいますが、ほとんどが飼い主の誤解と知識不足による接し方や育て方が原因になります。もともとは「噛む」という子犬の愛情表現が「咬む」という複雑な問題に変わっていくのです。
子犬の成長はものすごい速さで成長します。つまり良くも悪くも変化が速いのです。ですので飼い主一人で悩まず、少しでも早めに専門家に相談されることをお勧めいたします。