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どの子犬も幼年期の甘噛みはなかなか激しいものです。幼いので噛む力は弱いですが尖った乳歯で遠慮なくじゃれついてきます。我々人間は犬のように毛が多くないので子犬の乳歯が直接皮膚に刺さりとても痛いもの、、、そのためしつけに関わる僕らはこの甘噛みのことで多くの飼い主さんから相談を受けています。ある程度年齢が進むとじゃれる甘噛みは自然に減るのですが、それでも早くて生後半年から遅い子で1歳近くに育つまでの間は甘噛みの痛みを我慢しなければならない訳です。*下記は成長による子犬の甘噛みと心の変化です。
生後2か月~4か月(人で例えると幼稚園生くらい)
▶誰でも構わずじゃれついて甘噛みする時期
※いろんなしつけを覚えやすく教えやすい大切な時期
生後4か月~6か月(小学生くらい)
▶甘噛みする度合いが人によって少し違いが出る時期
※人見知り犬見知りが始まり、早い子は内弁慶になる時期
生後6か月~(中学生くらい)
▶甘噛みされる人が絞られてくる時期
※かなり内弁慶が強くなり、飼い主に対し威張るようになる時期
このようにわずか5か月の間でもかなり変化していきます。一般的に犬は人の5倍速くらいで過ぎていくと言われていますが、この幼齢期は10倍20倍の速度で過ぎ去っていきます。つまり人の1週間は子犬にとっては2か月以上経過していると思ってください。
今回のテーマである「子犬の甘噛み時期の大切さ」ですが、本来子犬の時期は寝て起きては兄弟で甘噛みしあってじゃれ合います。その時に乳歯で噛みあうことで相手に痛がられたり自分も痛かったりして噛み加減を互いに学んでいきます。ところが生後2か月くらいで親元を離れた子犬は兄弟でのじゃれ合いができません。そのため飼い主にじゃれ合いを求め甘噛みしてくるのです。ですので子犬の甘噛みはニュースになるような咬傷事故とは全く違い、大好きな飼い主への甘えと好奇心旺盛なやんちゃ盛りのしぐさなのです。子犬の時期に遊びを通じたっぷり甘噛みしあうことができた子犬は自然と社会性が養われ、おとなになるとちゃんと噛み加減のでき、また他犬を怖がることがない飼いやすい子に育ってくれます。
今回のまとめになりますが、ポイントは甘噛みをやめさせようとするのではなく、飼い主は子犬が満足するまでたっぷり遊んであげるか、もしくは同じような年齢体格のお友達を見つけて遊ばせてあげることがこの時期とても大切になります。
子犬の甘噛み時期は生涯の土台形成になるのでとても大切な時期だとお考え下さい。