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日本でペットといえば犬や猫、そしてウサギ、ハムスター、インコなど小動物や小鳥、さらに金魚や熱帯魚、爬虫類、両生類などがペットショップで出逢えます。人によってももちろん差はありますが、特に犬を飼う人が他のペットと違いいずれ感じる悩みがあります。
それは人との行動です。
犬以外のペットというのは、ほとんど家の中で穏やかに過ごせれば幸せに感じ特に問題を感じることはない(人側の一方的な解釈かもですが、、、)ようです。しかし多くの人は子犬を飼い始め数か月するとお散歩デビューをイメージします。さらに車で出掛けたりカフェに行ったり旅行に行ったりと、他のペットの飼い主にはあまりこのようなイメージはないようですが、多くの犬の飼い主は犬と一緒に思い出作りを願うようになります。そこで人は初めてこのような悩み(犬の内弁慶化)に直面します。
<怖がり系の犬>
▪外に出ると一歩も歩かない、、、
▪ブルブルと震え怯えている、、、
<興奮系の犬>
▪ぐいぐい引っ張って飼い主を引きずり回す
▪他の人や犬にワンワン吠え威嚇しまくる
<怖がり&興奮系の犬>
▪近づく者に噛みつこうとする
*飼い主にとって犬の内弁慶化はとても飼いづらい原因になります。
このような飼い主のお悩みは全国至る所で起きています。しかし他のペットのように一歩も外に出さず籠やケースの中に入れて飼っていればあまり感じない問題のはずですが、どうも犬だけはそういう訳にはいかないようです。ではなんでこんなことがずっと続いているのか?
これはずばり犬への社会性教育の不足と飼い主への偏った啓蒙が原因ではと僕は感じています。例えば子犬を販売するお店の多くがワクチン接種の時期を生後2か月、3か月、4か月の3回を獣医師より推奨されており、その生後4か月のワクチン接種が終わってからお散歩デビューみたいな偏った啓蒙が一般の飼い主に浸透されています。生後4か月を人の年齢で例えると小学校入学くらいの年頃です。その頃まで家族以外に誰とも逢う機会のなかった子犬がすんなりお散歩できることはまれです。ほとんどが上記に書いた怖がり系か興奮系、またはその両方の問題で飼い主はお散歩で子犬を上手に発散させることができないのです。するとさらに子犬の内弁慶化が加速し吠える噛むなどの問題行動が強化されていくのです。他のペットも成長期における問題行動はあると思いますが、犬は人との距離感が様々な意味で近いためしつけの悩みに発展するのでしょう。このような悩みをなんとかしたいと行動される飼い主ならばまだ救いがありますが、周囲の人に嫌われながら我慢して犬と過ごし続けるとしたらちょっと切なくなります、、、
犬の内弁慶化を止めるには飼い主の事前(なるべく子犬の頃までの)の理解がとても大切です。その理解とは子犬の病気感染の可能性と社会性のことです。たしかにワクチン接種による病気予防は大切だと思います。しかし接種すれば感染しないのかといえばそんなことはありません。いつでもどこでも感染の可能性が消えることはありません。心や体が弱れば感染から発症する確率は上がるでしょう。また一方社会性とは他の犬や人だけでなく様々なことを受け入れる心の扉です。その心の扉はもちろん個体差はありますが、ほとんどの子犬が生後2か月頃から少しずつ閉まり始め、生後4か月の頃にはかなり受け入れ難くなり、年齢が進むほど確実に心の扉は閉じてしまいます。
病気感染の可能性、社会性を受け入れる心の扉、このことを飼い主が事前に理解し、将来的にも悔いのない選択をしてあげることをお勧めします。