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今回は「要求吠え」について、飼い主と犬の関係性 ①②それぞれの改善策→派生問題→解決策を深掘りしていきます。
*飼い主は①犬のリーダー②犬のパートナーという関係性
まず今回のテーマ「要求吠え」ですが、犬が飼い主に要求をしてくる時点でたいていの場合、飼い主と犬の関係性は②(どちらかというと飼い主を下に見ている可能性大)であると考えられます。これがまだ生後数か月の年齢頃であるならばこれから段々要求が強くなり、さらに命令口調のように吠えが強くなってくることが予想できます。そして飼い主の習慣や癖を見抜き、様々なことを先読みし先回りして催促するようになります。例えば毎朝7時にお散歩していれば、その時間が待ちきれず少し前から要求し始め、それがどんどん早まっていきます。また飼い主がこのカバンを触るとお出掛けと見抜かれると急に吠え始めそわそわと催促しだすわけです。そのようなことがどんどん増えていくことが「要求吠え」の問題になります。
関係性①で取り組む改善策→派生問題→解決策
改善策
まずは前提として①の関係性が上手に保たれていれば、あまり犬からの要求吠えはないものです。しかしそれが要求されているとなればおそらく関係性が変わってしまったのでしょう。変わってしまった原因には飼い主のゆるみが考えられます。例えば毅然とした態度ではなくなっている、、しつけに対する対応に一貫性がなくなっている、、いつの間にか自然と犬に合わせている、、など犬からは弱いリーダーに見られ始めているのかもしれません。ですのでまずは飼い主自身の犬への接し方を見直してみましょう。
派生問題
ご自身だけでなくご家族の中に関係性をゆるめている人はいませんか?例えば「それちょっとかわいそうじゃない、、?」「いいじゃない少しくらい、、、」という風に、せっかくしつけ改善が良くなりかけても余計な優しさが①の関係を崩すことになりかねません。
解決策
関係性①を保つのであれば、犬の聞いていないところでしっかり家族会議を行ってください。そして家族のルールに対し犬が破ろうとする場合はちゃんと叱る(怒るのように感情を入れないこと)こと、または飼い主が求めていない場合は徹底して無視することです。よく巷で伝えられている犬のしつけ方法のほとんどがこのようなやり方を推奨しています。しかしこのしつけ方法が効果出るのは関係性①の場合のみなのでご注意ください。
関係性②で取り組む改善策→派生問題→解決策
改善策
②の場合、飼い主が犬より立場が低ければ低いほどこの要求吠えは強くなります。あなた自身がさほど気にならない、また他人にも迷惑かけていない状況なのであれば犬自身吠えることで体力発散にもなるので放っておいてもよいでしょう。しかしその逆でどうしても吠えてほしくない場面で止められないのは困りますよね。②の場合上から目線の指示では犬は言うことを聞きません。そこで準備することは常にモチベーター(犬の興味をそそるおやつやおもちゃなど)を仕込んでおき、そして吠えを止めたい時にモチベーターに興味を持たせその場を対処できるよう日頃からトレーニングしておきましょう。
派生問題
モチベーターをあまり多用すると犬は飽きてしまう、、、
解決策
その犬のモチベーターがおやつであり、どうしても今日はおとなしくしてほしい日であるならば、その日は朝食を抜いておなかすいた状態にして与えると効果大です。またおもちゃがモチベーターならば、日頃一度も見せたことがないおもちゃを隠しておき、いざという時にとっておきのおもちゃとして活かしましょう。
さらにもっと効果的な解決策は飼い主の習慣や癖を見直し、犬に先読みさせない工夫をしていくことです。例えばご飯やお散歩の時間など、犬が要求吠えする飼い主の行動を変えるのです。なかなかすべてを変えるのは難しいと思いますが、できることから始めてみると犬の先読みからの要求吠えが消えてくることが体感できるでしょう。このやり方は①の方でも有効なやり方なのでお勧めです。