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犬の問題行動に対し「無視する」は効果あるの?
しつけで悩む飼い主さんが「鳴いていても無視しなさい」とか「要求して吠えているから黙るまで無視」というトレーニング方法を取り入れ頑張っているお話をよく耳にします。このことを「無駄吠え」という問題行動だと思っておられると思いますが、そもそも何の理由で鳴いたり吠えたりしているのか?まずはその理由をちゃんと考えることが必要です。そうすると実は無駄吠えではなく何か意味があることに気が付けるでしょう。そして今回のテーマである無視ですが、これが効果あるようになるには飼い主さんの強い意志と継続が伴わなければ逆に問題行動が強化されてしまうことが考えられます。
今回の「無視する」について、以前別のブログや様々なところでお伝えしている飼い主と犬との関係性が大きく関わるのでご存じない方は先に下記のブログをご覧ください。
上記ブログをご覧いただき、あなたは①と②のどちらを選ばれましたか?もしかするとどっちつかずの③でしたか?家族でも意見が割れて我が家は③状態のまま、、、この家族状態だと犬のしつけの前にまずは家族会議で方針を①か②で選んで決定してください。僕の経験上、意見が割れるご家族の場合は結果②になると思います。その場合②の関係を抵抗するのではなく、まずは②であることをご家族全員で受け入れてください。
では「無視する」は効果あるのか?ですが、結論から言うと効果あるのは①の関係であるご家族のみです。①の関係性を始めたばかりのご家庭ではまだ要求して吠えたりはあり得ますが、すでに①を安定してきたご家族なら犬はいわゆる無駄吠え行動をすることはないでしょう。ですので①は認めない行動に対しては「無視する」を一貫することで確実に効果が出てきます。
次に②の場合ですが、①と違い無視する行為は関係性が悪くなるのでおやめください。あなた自身もパートナーに無視されればむかつきますよね?また飼い主はパートナーと思っていても犬側からすると飼い主を下に見ている場合が多いです。会社で例えれば犬が社長、飼い主は秘書、従業員、、、お城で例えれば犬は王様女王様、飼い主は執事、家来、、、みたいな関係性なので、問題行動の原因をちゃんと把握し、問題を起こさせない、または起こしても困らない準備や工夫を考えておきましょう。②のコツは常にテクニックを磨きあらゆる場面を想定し工夫を考えてあげることです。
問題は③のまま関係性を決め切らないのに無視してみたりしているご家族です。迷っている飼い主の下で暮らす犬の問題行動はさらに悪化していくのでお早めに①か②を決めてからしつけをされることをお勧めいたします。