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2020年11月30日 

ペットサロンで咬みつくからと嫌われてる

柴犬爪切りへの取り組み

まるで喧嘩しているように見える柴犬のじゃれ合い

日本全国には各地に多くのトリミングサロンがあります。ここ数十年はどこのトリミングサロンもプードルやプードル系ミックス犬の来店割合が一番高いようです。トリマーさんも専門学校でプードル中心に技術を学ぶので得意分野の犬種が多く来店してくれているというのはとてもありがたいことです。そのプードルの現在の基本的カットスタイルはご存知のようにテディベアカットです。このスタイルが人気になっておそらくもう20年以上経っているのではと思います。その前まではドッグショーに出るようなスタイルのペットカットが主流でしたので、顔や手足、尾の付け根などをバリカンなどで短くしていました。つまり多くのプードルがその敏感な箇所をトリマーに委ねて施術させてくれていました。今思えばプードルという犬種はとても心の許容量が大きい犬種だったと感じます。仮にもし顔や手足、尾の付け根などにバリカン入れる犬種が柴犬だったとしたら、専門学校学生のほとんどが大怪我し、トリマーになることをあきらめた人が多く出ていたのではと想像してしまいます。

一言に犬といってもプードルのように比較的心の許容量大きい犬もいれば、柴犬などのように警戒心、防衛本能が強い犬種もかなりおります。これは犬種に限らず個体差もあると思われます。そのような犬に対し許容量の大きい犬と同じようなルーティーンで爪切りを行えば、当然反抗してくるのは想像できると思います。

ではどのように接すればこのような警戒心や防衛本能が強い柴犬に爪切りなど、いわゆるペットサロンでの施術できるのか、、、?その答え、やり方は一つではないでしょう。多くのトリマーさんの工夫したやり方があると思います。

 

ここから先の取り組み内容は我々犬幸村で良かれと思い行っていることです。おそらく他のペットサロンさんとは違うと思いますので、どうかちょっと変わってることやっていると思ってご理解願います。

 

<取り組みゼロ(事前)>

飼い主さんとの事前カウンセリングをしっかり行います。これはとても大切なことです。特に確認が必要なことは、飼い犬がトリマーを咬むことを飼い主が悩み困っているのか?それともたいして悩んでいないのか?によって取り組み方がまったく違ってきます。お店のスタンスとしても受け入れるのか受け入れないのかをちゃんと考える必要があるからです。

ここでは咬みつくことを一緒に改善したいと希望する飼い主の場合の取り組みとしてご覧ください。この改善には飼い主の協力なしではなかなか良くはならないので、事前にしっかりと話し合い飼い主さんにも一緒に覚悟を持って取り組んで頂きます。(下図:2つの道の選択参照)

飼い主に2つ選択肢を決めてもらってから施術に取り組みます。

<取り組み1>

 

まずは初対面で気をつけることは、犬がお店に入ることに警戒していることをわかってあげることです。とても警戒心が強い犬の場合は店の外で顔合わせします。その時に店のリーダー犬も連れ適正な距離を置きながら顔合わせするようにします。距離を保ちながらしばらく飼い主さんとお話したり一緒に歩いてみたり時間を掛けます。一緒に歩くと犬同士の衝突がなく気が紛れていきます。そのうち飼い主からこちらがリードを持てるようにもなればとても慣れる速度が上がります。そして少し落ち着いたところで一緒に店内に入って行きます。

警戒心強い子ほど最初かなり威嚇してきます。

<取り組み2>

店内に入ってもこちらからすぐに触れたりはしません。まずは飼い主と一緒に安全な部屋で落ち着かせ、そのあと先ほど一緒に歩いたリーダー犬と再び顔合わせしてその場に慣らさせます。

<取り組み3>

 

リーダー犬に慣れた後、比較的フレンドリーなその他の犬たちも部屋に入れ慣れさせ、一通り慣れたところで店内に開放してうろうろさせてあげます。無理なく犬同士が交流することで警戒心がさらに打ち解けていきます。

<取り組み4>

犬同士の交流に慣れたところで再び別部屋に移動します。今度は飼い主と犬の関係性確認を行います。そのわかりやすい方法として犬幸村が取り入れている方法がホールディング(人の腿の上で犬を腹ばいにして優しくゆっくり撫でであげるスタイル)です。このホールディングは人がリーダーとして強さと優しさのメッセージを犬に伝えられるスタイルだと思い取り入れております。しかし飼い主より犬の立場が上というご家庭の場合、最初にホールディングするとかなり抵抗されるでしょう。その抵抗も暴れるだけでなく咬みつくことも想定されます。このことも最初のカウンセリングで飼い主の覚悟を確認してからでないと取り掛かれません。中途半端な飼い主の覚悟ではかえって怪我だけして関係性が悪化することになるので注意が必要です。

<取り組み5>

飼い主が安定してホールディングできるようになったら次の段階です。まずは優しく全身を軽く触れて犬の抵抗や反応を確認します。特に足先など爪切りに関わるデリケートな部分を少しづつ慣らします。その後今度は実際爪切りやバリカンを犬に見せ「大丈夫、安心して。絶対痛いことしないからね」と伝え、匂いを嗅がせます。そして道具を足先に軽く触れたり、バリカンスィッチを入れて音や振動に慣れさせます。

<取り組み6

ここまで順調ならば、いよいよ足裏バリカンからやってみます。当店では肉球の内側まで取り除くことはせず、肉球より出ている毛のみ除去します。

<取り組み7

 

次はいよいよ爪切りの出番です。同じように匂いを嗅がせ安心させます。ここでの注意点は最初から綺麗にギリギリまでカットすることは目指さず、爪先の角のみカットするくらいでokとし、良いイメージのまま終了して次回に繋げます。

飼い主にホールディングしてもらいながらの爪切り

<取り組み8

この良い体験を自宅でも継続してもらうために、飼い主にもホールディングしながら優しく全身や足先、爪に触れることをお伝えします。

 

 

今回お伝えしたケースは事前相談の段階で飼い主が改めて犬のリーダーになると決意されたため、我々はそのサポートとして爪切り施術の前に少しづつ信頼してもらいながら進め、同時に飼い主のリーダー感を犬に伝えるアプローチをお手伝いするやり方になりました。

爪切り、シャンプーが苦手で咬みついてしまい、いくつかのペットサロンや動物病院で断られ路頭に迷っていた、、

柴犬にーくん パパさんの声

元々警戒心が強い気質の柴犬ですが、さらに敏感な手先やシャワーへの恐怖が重なりトリマーさんに咬みついてしまったようです。またご家族の皆さんにも咬みついてしまいたいへんお困りだった状況から変化してきたパパさんの声をお聞きください。

好結果になったターニングポイントのコメントがとても参考になると思います。

犬のしつけ、出張トレーニング
(吠える、鳴く、騒ぐ、トイレ、留守番、運動不足、ストレス)
トリミング
(嫌がり、爪切り、耳掃除、シャンプー、カット、
テリア種プラッキング、歯磨き)

または今の食事が合ってないのでは、、

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