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2012年より僕は耳毛を抜くことを止めました。それまではシュナウザートリミングを得意としていたので、来店されるほとんどの耳毛をすべて綺麗に除去していました。しかしある時に皮膚の専門獣医師と対談し、その時に「中島さんはなぜ耳毛を抜くのですか?」と質問されました。僕はこの質問に偉く驚いたのです。そこで獣医師に対し「だって抜かなければ汚れし蒸れるじゃないですか?」と何を言ってるのですか的に返答してしまいました。しかしその獣医師の先生は、耳毛を抜くことで起きる状況をご自身で調査した結果に基づき説明してくれたのです。「耳毛を抜いたワンコを普通に暮らしてもらい、2週間後に耳毛を抜いた耳内の奥に綿棒を入れ顕微鏡で見てみました。するとそこには雑草の胞子が入っていました。つまり耳毛を抜くと耳内まで異物が入ってしまうことがわかりました。それ以降僕は耳毛を抜かず、出ている毛を切るだけにしてあげているんです。」と僕にお話してくれたのです。
この話を聞いて忘れられない強烈な体験を思い出しました。それは僕が通っていたトリミング専門学校時代に、モデル犬として年1回だけ来るオールドイングリッシュシープドックのことです。年1回しか来ないということでかなりやばい状況なのはご想像の通りです。全身大毛玉、おまけに咬みつき、、、。トリミング学校というとほとんどが女子のため、大型犬で嫌がる子を保定するのは男子と決まっていました。そのオールドの顔を保定して施術を開始した時、女の子が耳をめくった時に「キャー!」とびっくりして声を出しました。何があったのかと覗き込んだら耳の穴が蜘蛛の巣かカビ(クワガタの幼虫が入っている菌糸瓶のような白い状態)のような白いものでびっしりとふさがっていました。問題はそこからです、、、
その白いカビのようなものをかき分けて耳の中に器具を入れていくと、突然 ポロッ! と何かが下に落ちたのです。それを拾い上げてみたら、なんと “シメジ(たぶん何らかのキノコ類)” でした。耳の中はあたたかく、そして適度に湿度もあってシメジが育つには最適な環境だったのでしょう。
つまり今回獣医師の先生が発見した耳の中の「雑草の胞子」と同じように、このオールドの耳の中にもシメジの菌が入り込み、それが1年の歳月を過ごす中で育ったのでしょう。1年間もなにも手入れしなかったことはもちろんですが、耳毛を抜くことで異物が耳内に侵入するきっかけになったと考えられると思いました。
さらに「耳毛を抜くと赤くなる、、」
赤くなるとは毛穴が出血していること。つまりそれは傷、、細菌感染、、⇩