あなたは今、飼い始めたばかりの子犬に「怖い、、」って感じていませんか?

あなたは今、飼い始めたばかりの子犬に「怖い、、」って感じていませんか?
もしそう感じているのであれば、あなたの思いと子犬の思いには大きなギャップがあります。怖いと感じてるあなたとは真逆で、きっと子犬は「わぁ〜ん寂しかったよ〜怖かったよ〜退屈過ぎて凹んでたんだよ〜〜」って、ずっと我慢して抑えてた気持ちをあなたにぶつけ、そして甘えてカミカミしてるんだと思います。いわゆる「甘噛み」と言うのがこの行動になります。しかしあなたは激しく唸りながら興奮している我が子の行動に圧倒され恐怖を感じてしまっている。きっとそんな状況ですよね。このようなお悩みは初めて子犬を飼う方や、予想以上にやんちゃな子を迎い入れた飼い主さんに多いように感じます。

現状では犬への恐怖心を持っている人は結構おられると思います。皆さんのように犬を飼っている人でも恐怖心を感じるなら、犬を飼ったことのない人、または幼い頃に犬に吠えられた、追いかけられた、噛まれたなど、トラウマがある人ならもっと恐怖心があることが予想されます。犬を怖がる人の予想外の行動により、実は僕にはとてもつらい経験があります。それは実家の犬(右写真、ヨークシャーテリア3歳の男の子)が、来客に近づいていきました。その人は犬へのトラウマがある人でした。3キロくらいの小さな犬でもとても怖かったようで、近づいてくる犬を避けるために足で蹴り上げてしまいました。蹴り上げた足には固い安全靴、それで蹴られた頭部は陥没し、その場で即死…。このような最悪の事故を二度と起こさないためにも、僕は人にも犬にも、両方に恐怖心をなくしたい思いが強くあります。

当店のミッションは「吠える噛むから飼主の挫折を防ぎ、犬の心と体の負担をゼロに。」スローガンは「犬と暮らす飼主へ”心の平安”をお届けする!」、そしてヴィジョンは「犬と楽しむ飼主でいっぱいの街があちこちに…」です。

もし今あなたが犬への恐怖心を感じているのなら、少しでも早く当店に相談にお越しください。きっと誤解が解け、気持ちが楽になってくれると思います。

ではこのような飼い主と子犬の心のギャップが長く続くとどうなって行くのか、少し考えてみましょう。

子犬は遊びを通じ自然と上下関係を学びます。相手が強い時は腹を向けてひっくり返ったり、逆に自分が強くなる時はマウンティングしたりと、ちょくちょく立場を入れ替えることを遊びにします。これは同じような年齢と体力で気の合う同士ならずっと繰り返し続けます。ところが飼い主が怖い気持ちだけで犬に接していると一方的にやられるだけの弱い存在、まるで肉食動物が狩りをする草食動物のような獲物にされてしまいます。つまり弱い存在として群れ(家族)の中では下に位置することになり、リーダーが飼い主ではなく犬になっていくのです。リーダーとは常に外敵から群れを守る行動をとり、そのことで起きる問題が多々あります。例えばこんな感じのことです。

<家の中で起きる問題>

▪家の中では常に外部の動きを看視し、窓越しに怪しい影や音など気配を感じるとすぐに追い払おうと吠えまくる

▪来客があればさらに徹底して追い払おうと吠え続ける

▪飼い主が犬を叱ろうとすると「おまえ弱いくせに何文句言ってんだ~」というような態度で飼い主を威嚇

▪お気に入りの場所に飼い主が近づくと「ここは俺の場所だ!」と主張して唸る

▪オモチャで遊んでいる時、おやつやフードを食べている時に手を出すと咬みつこうとする

<外で起きる問題>
▪散歩に行けばまるで犬橇のリーダーのように先頭を切って飼い主を引っ張る

▪散歩の時に人や犬に向かって「こっちに来るな!」と飼い主を守るように相手を威嚇する

▪この行動が強化されると相手を狙って咬みつきに行くようになる

改めて聞くとどう思われましたか?このような考えられる問題に対し対処していく場合、あなたは2つの道を選択することになるでしょう。

1の道:飼い主であるあなたがリーダーにチェンジする

 (デメリット)リーダーチェンジの時に犬が逆らい飼い主を攻撃する場合があります。またあな

たがリーダーを継続するために日頃の接し方など習慣を変える必要もあります。

 (メリット)家の中でも外でも犬は飼い主を信頼しているので落ち着いて暮らしていける

2の道:このまま犬をリーダーとしたまま上手に飼育していく

 (メリット)あなたと犬が衝突することがない

 (デメリット)外部の人や犬に怪我をさせる可能性があるので外に連れて行く時には注意が必要

 さてあなたはどちらの道を選ばれますか?

1の道は、会社で例えるならば飼い主が社長で犬が社員です。飼い主であるあなたが守ってあげる強い信念が犬を安心させ、穏やかに過ごすことができる道です。ですのであまり細かなテクニックがなくても犬は飼い主の指示を素直に受け止めてくれます。
昔の日本人の犬の飼い方はほとんどこのタイプだったと思います。まさにうちの親父がそうでした。しかしここ数十年、人の教育では叱らない教育が一般的になり、犬のしつけにもその流れが来ているため、一般の飼い主さんが1の道で犬に接している人は少ないようです。

2の道は、会社で例えるならば同僚、もしくは犬の方が上司や社長になる関係です。特に家の中ではそれが顕著な行動で現れます。例えば外で物音がしたり来客がある時など、必死に吠えまくることでしょう。その理由はシンプルです。犬は群れで生きる動物であり、家族を群れと考えているため、家族が優し過ぎて頼りないと感じれば「自分が群れを守らねば…」と、小さい体で敵の前に率先して立ち向かってくれているのです。つまり24時間セコムしてくれているのです。そう考えたら犬に対しての思いは変わると思いませんか?
犬との関係が上手くいかず、しつけに悩まれるケースがあります。それは2の道が向いているのに、無理して1の道を歩もうとされている人です。どうやら様々な情報で1でないと飼い主として失格だと感じられているようです。ご安心ください!2の道でも十分に楽しく犬と付き合っていけます。1の場合は飼い主が社長ならば、2の場合は社長を転がす優秀な秘書だと思ってください。社長を褒めて煽てて気持ち良くさせ続けてあげるのです。そのために飼い主がやることはテクニックの習得です。社長が喜ぶ引き出しを多数の引き出しを用意するのです。割り切るとけっこうおもろいですよ(^^)/

その他、1でも2でも心掛けていくことを4つほど

①生後4か月くらいまでは人で例えるときっと幼稚園くらいの子どもの時期です。今はたいへんでもすぐに過ぎ去ってしまう大切な時期だと受け止めてあげるましょう。特にこの時期は人の何十倍もの速度で成長していきます。例えば成犬の1日は人の1週間近く、1週間は人の1か月以上、1カ月は人の半年以上くらいと考えられますが、それが子犬の時期ならばさらに早いことになります。一般的に子犬が1歳になる時は人の18歳(高校卒業してしまうくらいの年齢)と言われるくらいの成長速度になります。

②今までは好奇心の方が強かったが、これからどんどん犬見知り人見知りが加速していく時期です。「心の扉」が少しずつ閉じていってしまうのです。つまり今この時期を逃すと社会性不足で怖がりの子になりやすいことを予め認識しておきましょう。

③この時期の子犬は無尽蔵のスタミナで走ったり吠えたり咬んだりしてたっぷり遊びます。そして急に電池が切れたように眠りに入ります。ですので子犬がたっぷり遊べる遊び方の工夫が必要になります。

④子犬が一番遊べる遊び方は、なんといっても同じような年齢や体格の子と一緒に遊ぶことです。頭も体もフル回転でじゃれ合うことで、遊びで発散しながら互いに嚙み加減や犬同士のルールを自然に学べるからです。ですので一緒に遊べるお友達を見つけるか、もしお友達が見つからなければお近くでパピーパーティを開催してくれるしつけ教室や犬の幼稚園を探しすぐにでも体験させることをオススメします。

※1の道と2の道について下記↓動画でも語っているのでご覧ください。
part1    part2    part3

中島秀輔
ワンズアップ株式会社 代表取締役
犬の幼稚園&トリミング「犬幸村」 代表 中島秀輔

犬の幼稚園「犬幸村」園長 中島秀輔 1986年から約26年間、ペット関連の事業を行う。



横浜そごう、玉川高島屋、グランベリーモール、六本木ヒルズなど、首都圏の百貨店等に店舗を出店しているDOG&CAT JOKERにおいてトリマー兼店長兼店舗統括部長として店舗運営に携わる。



2000年に「ワンニャン幼稚園🄬」設立。業界初の子犬子猫にしつけを教えて販売するスタイルを発案し、JOKER各店にて子犬子猫生体販売の常識を変革する。



トリマーとして各種競技会に挑戦し、SUPER ZOO inラスベガス スーパーモデルドッグ部門3位入賞、JKCトリミング競技会東京ブロック Aクラス最優秀賞受賞。その後全国トリミング・家庭犬訓練競技会 デザインカットコンテスト、ジャペルペットコレクショントリミングコンテストにおいて審査員を務める。

ハンドラーとしてJKCハンドリング競技会全国大会Aクラス最優秀賞受賞。



これらの経験・知識を活かし独立。その後大小200を超えるセミナーも開催し、延べ3,000人以上のトリマーへの指導経験も持つ。



現在は、新潟の燕三条で犬の幼稚園&トリミング犬幸村(けんこうむら)をオープンさせ、延べ1000頭以上のワンちゃんや猫ちゃんへ、飼い主様へ「心の平安」を提供している。

保有資格: ・JKCハンドラーA級ライセンス ・JKCトリマーA級ライセンス ・愛玩動物飼養管理士1級

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